2012年4月3日火曜日

脩登、啓登を泣かす

日曜日の夕方、
「だいぶ髪のびてきたわ。」
と僕。
「今から切ったろか?」
と相方。
というわけで「バーバーのりこ」オープンです。

親二人が手を離せない状況になるので、啓登をゆりかごに乗せておきました。
すると脩登がやってきて、啓登の相手をし始めてくれました。
「ひろとく~ん」
「ばぁ~」
啓登のお気に入りのいないいないばぁを目一杯披露し、啓登もキャッキャッ喜んでるどころか大爆笑しています。

「ええにいちゃんやなぁ。」
と二人で話していたら、急に啓登の笑い声が
「ぎゃぁ~」
と悲鳴に。脩登が啓登の指をかなりの力で噛んでいます。それをみて今度は相方の悲鳴が、
「きゃぁーー!」

脩登にとってはほんのスキンシップのつもりだったでしょうし、けっして弟嫌いではなくむしろ大好きなのですが、何をしたらあかんのかまだわからん年頃。しかし間違ったことはちゃんと教えとかんとあかんと思い、かなり厳しくしかりました。本人は泣きながら
「もうしない、もうしない」
とくりかえし、かなりこたえていたようです。

「もうせぇへんな。ほんなら啓登くんにごめんってゆうて、また遊んであげて。」
と促すと、涙を拭き拭きさっきよりもっと大きい「いないいないばぁ。」を繰り出しました。
ところが啓登のほうは、さっき痛い目にあったばかりなので兄ちゃんが近づいてくるだけで泣き出します。大好きな啓登くんが笑ってくれないばかりか、自分の顔を見て泣き出してしまうので、脩登はさらに号泣します。何度も何度も繰り返しますが、啓登は泣くばかり。
「ひろとくんが笑ってくれへん。」
とばかりに僕のところに帰ってきます。
「しゃあない、脩登。がまんしぃ。啓登くんさっきむっちゃいたかったんや。」

すると泣きべそをかきながら啓登に近づいていって、
「ひろとくん、たべて。」
と、さっき噛んだお返しに自分の指を噛んでくれと、自らの手を差し出すのです。

さっきまで怖い顔でしかってたんですが、親二人ちょっとうるっときました。

脩登、これからも君の事をしかることはあるけれども、君のそういった優しさ、思いやりがある限りお父さん、お母さんはずっとずっと君のことが大好きですよ。これからもいろいろ学んでいこうね。


エピローグ

その後二人はいつもどおり一緒にお風呂に入って、バスルームをビシャビシャにして仲良く遊んでました。